多くの浸水被害が出ている山形県戸沢村には、吉村知事が訪れました。

加藤文明村長とともに被害の大きかった古口地区の被害状況を確認しました。

「洗ってられません。油が落ちません、これ全部油」

終わりが見えない復旧作業に住民から心の声があふれる場面も。

「1階はもう全部だめ。すみませんけど、戸沢村には住みたくないですね。私新庄から来たので」

新庄市出身の山内としえさんは、戸沢村出身の夫と50年以上この地区に暮らしていますが、ここまでの被害は初めてだということです。

「冷蔵庫、洗濯機、テレビ、食器棚、ボイラー、全部だめ」

「うちの旦那はここから離れたくないので、また住まなくちゃいけない。私としては住みたくない」

被害が大きかった戸沢村の3つの地区には、あすからおよそ15人のボランティアが入り、住宅の復旧作業にあたるということです。

また、国土交通省は、現在、通行止めになっている古口方面に続く国道47号はきのう復旧作業が始まり、1週間ほどで全面通行可能にする予定だということです。

「黙祷」

その後、警察官2人が流された新庄市本合海で、黙祷が捧げられました。

ほかにも、およそ130人が身を寄せる戸沢村の避難所や新庄市のニラ畑を訪れ、
大雨の被害状況を把握していました。

吉村知事「今回の大雨は今までのとは桁が違う。ここまでのは初めてだという声を聞いた。堤防のかさ上げという話も、内水が大変水かさが増して大変だったのでどういう対策ができるのか、しっかり考えていきたい」

大雨の爪痕は各地で残されていて、被害の全容はまだ把握しきれていません。