今年4月に行われた全国学力テストの結果が29日公表され、仙台市を除く宮城県内の正答率は、小学校、中学校ともに全ての教科で全国平均を下回りました。小学校の算数では全国最下位となりました。

全国学力テストは、今年4月に全国の小学6年生と中学3年生を対象に「国語」と「算数・数学」の2教科で行われました。

その結果、仙台市を除く県内の正答率は全国平均と比べ、小学校の「国語」がマイナス3ポイントで全国43位、小学校の「算数」がマイナス6ポイントで全国最下位でした。また中学校も「国語」がマイナス3ポイントで全国43位、「数学」がマイナス7ポイントで全国46位となり、小中学校ともに全教科で全国平均を下回りました。

仙台市を除く県内の正答率は、2007年に全国学力テストが始まってから一度も全国平均に届かず低迷が続いています。

県義務教育課 本田史郎課長:
「重く受け止めているし継続した課題だと認識している。地道にやっていくしかないと思っている」

一方、仙台市の正答率は、小学校が「国語」、「算数」ともに全国平均を1ポイント下回ったものの、中学校は「国語」、「数学」ともに3ポイント上回りました。

県義務教育課 本田史郎課長:
「家庭学習をやっているところと、全くしないというところも増えていえる。この辺の乖離も宮城県としての課題」

県教委は、校長経験者であるアドバイザーが市町村の教育委員会や学校に赴き助言する事業を行うなど、学力向上に向けた取り組みを進めています。