■パリオリンピック™ バレーボール女子 予選リーグ グループB 日本 1ー3 ポーランド(日本時間28日、パリ南アリーナ )
ロンドン五輪以来の表彰台を目指す女子日本代表(世界ランク7位)は、同4位のポーランドとの開幕戦にセットカウント1‐3(25‐20、22‐25、23‐25、26‐28)で惜敗した。12年ぶりのメダル獲得へ、初戦を白星で飾ることができなかった。
スタメンは主将・古賀紗理那(28)、セッター・岩崎こよみ(35)、山田二千華 (24)、林琴奈(24)、石川真佑(24)、荒木彩花(22)、リベロは福留慧美(26)が起用された。
第1セットは序盤、競り合う展開となるが、ポーランドの高さに対応出来ず9‐11とリードされる。しかし日本は古賀のバックアタック、石川のクロスで15‐15で同点に。終盤は、荒木がポーランドのエースで身長203cmのM.スティシアク(23)をブロックし流れを引き寄せる。さらにリリーフサーバーの宮部藍梨(25)がサーブで相手を崩し、3連続得点でセットポイントを握る。最後は古賀のスパイクが決まり25‐20で先取した。
第2セットは中盤でポーランドに5連続得点を許し10‐13とリードされる。山田のブロックや古賀の相手のブロックを利用したスパイクなどで食らいつくも、中々リードできない。眞鍋政義監督(60)は第1セットで流れを変えた宮部や和田由紀子(22)を投入したが、22‐25でポーランドにこのセットを奪われセットカウントを1‐1とした。
日本は第3セットのスタートメンバーを荒木に代え、ディフェンス、サーブが好調な宮部を起用。しかし序盤で3連続得点を立て続けに許すと、最大8点差のリードを許した。林を和田に、さらに司令塔のセッターを岩崎から関菜々巳(25)に代え23‐24と1点差に詰め寄ったがポーランドのエース・スティシアクに最後決められ23‐25でこのセットを落とした。
会場で「ニッポン!」コールが起こった第4セットは和田の強打などでリードした日本。しかし古賀が連続でブロックされ逆転されると、タッチネットなどのミスでさらにリードを広げられる。なんとかしたい日本は井上愛里沙(29)を投入し、12人全員バレーで18‐19と1点差に詰め寄ると、関のスーパーレシーブから猛攻を見せる。23‐24と相手にマッチポイントを握られたが古賀のスパイク、ブロックで今度は日本がセットポイント。しかし最後はポーランドの3連続得点で26⁻28と振り切られた。パリ五輪後の引退を表明している古賀は両チーム最多、27得点の奮闘も及ばず、集大成となるオリンピック初戦を落とした。
日本は次戦、8月1日にブラジル(同2位)と戦う。※世界ランキングは試合前時点