罪悪感が薄れていき、止めることができなくなった

続いて、被告人質問が行われる。弁護士が問いかける。

――被害者(娘)からの『アプローチ』があったことは間違いない?
「間違いありません」

――何度か性交渉をしたと思うが、親としては、本来どうすべきだったのか
「そういうことはしてはいけないと言うことが、親としての務めだと思う」

――なぜ止めることができなかったのか
「回数を重ねるたび、罪悪感が薄れていき、止めることができなくなった」

――妻や元妻への相談はできなかったか
「考えてはいたが、この事件以外にも、被害者とは色々とあり…。相談することができなかった」

被告の父親は、涙声になりながら答える。

弁護士からの質問が続く。