農作物の豊作と島の繁栄を祈願する、竹富町黒島の豊年祭が行われました。

7月20日に行われた黒島の豊年祭は、海で舟こぎ競漕を行う八重山では珍しい祭りです。

八重山では珍しい「競漕」を行う



はじめに、島の2つの集落の若者たちが2艘の小舟に分かれて海へと漕ぎ出し、海上で豊作を祈る唄を全員で歌いながらゆっくりと漕ぎ進む「朝漕い(あさくい)」の儀式が行なわれます。

続いて、「ウーニ」と呼ばれる船頭2人が長老から訓示を受けたあと、小舟に乗って400メートルほど沖にある印を取って再び浜に戻るまでを競う「パーレー競漕」が行われました。

▽東京から帰省・“ウーニ”として初参加 宮澤勇気さん
「将来島を盛りあげていくのは僕たちなんだと考えさせられるいい機会になったと思います」

このあと、豊穣を司るとされる「ミルクの神」が登場し島の繁栄を祈願したほか、様々な伝統芸能が奉納され島はこの日、ドラや三線の音色に包まれていました。

神様も登場



(20日 竹富町黒島宮里海岸で吉田永吉)