世界一周の旅が人生の転機に

今を楽しむために…。休職して世界1周の旅に出ます。
堀之内さん
「世界一周ってすごいんですよほんまに、発展途上国を中心に行ってたんですけど、明らかに日本より貧しいだろうなってぱっと見でわかるんですよ、でもめちゃくちゃ幸せそうなんすよ。お金はもちろん大事だしすばらしいものだけど幸せはお金だけで計れるものじゃないということも感じて。会社を辞めても死にはしないと」
世界の子どもたちの笑顔に心を動かされたけんちゃんは帰国後に会社を辞めました。日本の子どもたちにも笑顔のすばらしさを伝えたい。たどりついたのが「がっこう」でした。
堀之内さん
「子どもが好きだ、子どもに関する仕事がしたいって思ったときに、既存の学校で働くことはしたくなくて、どういう場所がいいかなと思ったときに、自由な感じのところがいいなと」
自然のなかで自由に楽しめる場所を探し、友人に連れられて目にとまったのが長門市の今の場所。「なんとなく気に入った」そうで、「何かの縁」だと移住を決めました。
知名度低く苦労も「やりたいこと」貫く
「かえるのがっこう」設立当初は、農家の仕事を手伝いながら不定期に教室を開催。当然知名度は低く、参加してくれる子どももあまりいません。生活のためにはアルバイトが必要でした。
堀之内さん
「バイトするためにここにきたんって自問するんですよ、違うやろ自分のやりたいことをやれよって」
「かえるのがっこう」を知ってもらおうと小学校の校長に話をしにいったり教育委員会に頼んで講演させてもらったり。思いはしだいに広がり、少しずつに参加人数が増えていきました。「どんなときも自分のやりたいことをする」。それを徹底したからこそ、今の「かえるのがっこう」があります。
堀之内さん
「意味のあることしかやったらいけない風潮ってある気がしていて、そうじゃないと思うんですよ、くだらないことも楽しいことも自分の将来につながることがあったりするんじゃないかなと思っていて。自分がやりたいことをして過ごせることがなにより大事かなと思っていて・・・あれいま何聞かれたんでしたっけ(笑)」
自由にのびのび過ごす時間を大切に
2日間の教室で子どもたちは「自由」を体感しました。
堀之内さん
「またね~!またおいで~!バイバイ~!」
堀之内さん
「家族の元に笑顔で返すことがミッションやと思ってるんで。今の子どもらって余計大人の目が厳しくなっている気がして。のびのび過ごせるってすごいことやと思うんですよ。その時間を過ごせば過ごすほどどの子どもも自分に返っていくし、自分らしくなるし自分で自分の道を切り開いていけるようになると思うんですよ」
自分が何をしたいのかー。それは「自然が教えてくれる」。けんちゃんが出した答えです。

堀之内さん
「情報とかが抜けた状態になるほど自分って何が好きかなとか自分ってなにがやりたいんかなってことを思い出せると思うし、そういうことを感じてやっていけば行くほど本当の自分になっていくと思うし、より気持ちのいい心地よい人生を生きられるんじゃないかなって思っています」
「かえるのがっこう」は「自然にかえる、初心にかえる、自分にかえる」場所です。
堀之内さん
「1日5分でも3分でも3秒でも10秒でもいいので自分の好きなことをする時間を取ることを許可してあげるいいんじゃないかと思っていて、自分自身もそういった所から始めていったのでそういうことかなと思います」