子どもを信じ危険を伝える

堀之内さん
「ここがとんがってるやろ、これさ魚だけやなくてさ服とか手に引っかかったらどうなると思う?血が出るし取れにくくなるんよそういうものを使うって覚えて」

かえるのがっこうでは針や刃物も扱います。

堀之内さん
「危ないことって楽しいんですよ、経験あると思うんですけど。だから全部危険を伝えてます。危険なことを伝えた上でそれは気をつけやって言って気をつけられると信じてます。信じてくれる人の存在って大事だなと思っていて、そういう人になりたいと思っていますし」

子ども
「もうちょっと力入れて、よしそう!」

かまどに薪をくべる子どもたち。釜から出る湯気をうちわで扇ぎ、蓋を取ると米が炊けていました。カレーも出来上がり、歓声が上がります。

堀之内さん「家のカレーと比べてどう?」
子ども「同じ!」

6月下旬、1泊2日のキャンプに参加したのは県内の小学生12人。8人が初参加ですが…1日ですっかり打ち解けました。

設立から10年、立ち上げの理由とは?

けんちゃんが、かえるのがっこうを立ち上げて10年になります。

堀之内さん
「大学卒業して東京で会社員をしていたんですよ。IT企業でSEとして働いていまして」

広島大学時代、アメフトにも打ち込みました。実業団のXリーグ1部の強豪チームから勧誘され、大学を卒業後、大手IT企業に就職。平日は仕事、週末はアメフトに明け暮れました。しかし、どちらも思うような成果があげられず、楽しさは感じられませんでした。「やりたいことではなくやらされていること」そんなふうにも思い始めるほどでした。

堀之内さん
「アメフトも仕事も全然楽しくなくてそれで1回人生諦めてるんですよ。おいらの人生こんなもんでいいやと今世はこれでいいやと諦めたんです」

満たされない思いを抱えたまま、4年務めました。

堀之内さん
「めっちゃなにしてんねんやろなと思って。今世諦めたと思ってたけど今世も楽しみたいなと思って」