平和への思いを子どもたちにつなげます。太平洋戦争の終戦間際に起きた「島田空襲」の犠牲者を悼む慰霊のつどいが開かれました。
「黙とう」
島田空襲の爆心地、島田市の扇町では犠牲者を供養し、戦争の悲惨さを若い世代に伝えるため、毎年、慰霊のつどいが開かれています。79年前の7月26日、米軍の爆撃機から扇町に1発の爆弾が投下され、47人が犠牲になりました。爆弾は、原爆の投下部隊が訓練で落としたものでした。
<島田第二小6年 高橋美月さん(11)>
「平和への誓い。私の祖父が赤ちゃんのとき、家の近くに爆弾が落ちて、曽祖母と近所の人が覆いかぶさって守ってくれたと聞きました。自分たちが歳を取っても、後世の人たちに過去を話し、戦争の恐ろしさをしっかり伝えたいと思います」
小学生の時に、島田空襲を経験した冨田昌弘さんも参加しました。
<冨田昌弘さん(88)>
Q.若い人が空襲のことを知ってくれることは?
「ありがたいと思います」
参加した人たちは公園に建てられた慰霊碑に献花し、平和への思いを新たにしていました。