パリ五輪出場へ 世界ランキングを左右する世界バレー

近藤アナウンサー:
西田選手にとっては2回目の世界バレーです。東京五輪は29年ぶりの準々決勝進出、ネーションズリーグでも史上初の準々決勝進出となりました。今、男子バレーはかなり復興の兆しがあると思うんですけれども、世界バレーの位置づけというのは?

西田選手
西田選手:
五輪の規定が変わって(世界ランキングの)ポイントで、という話になったので。世界選手権はポイントが大きく上下する大会なので、より大切になってきます。自分たちの結果で五輪に1歩近づけるので、よりシビアになってくる大会だと思いますし、より難しい大会にはなってくる。僕の中ではすごい楽しみですね。どこのチームもガチでやるので、それは僕にとっても、チームにとっても楽しみなんじゃないかなっていう風に思いますね。
(※パリ五輪は五輪予選で決まる6枠の他、世界ランキング上位5か国と開催国・フランスが出場権を得る。ランキングを決めるポイントは勝敗やセット数により増減する)

近藤アナウンサー:
そのシビアな戦い、楽しみな戦いの中での課題は?

西田選手:
もうちょっとスパイクの決定率を上げられると思うので(決定率を)上げることと、ブロックも年々良くなってきてるんですけど、タッチを取れたりっていうことをもうちょっと心掛けて練習でやっていかないといけないですし。サーブでのブレイク率はもっと上げたいですよね、個人的にもチーム的にも。

髙橋選手:
五輪に近づくために日本代表っていうチームが成長できる場所でもありますし、自分も初めてというところでまだまだどんどん自分の技術もあげていかないといけないので。そうやって本気でやってくるチームに対して自分のメンタルの強さだったりとか、今の自分のプレーっていうのが通用するのかっていうところも試していきたいなっていうのはあるので。自分の中でも楽しみにしていますし、まずはチームの代表として出られるように、さらに練習の中で自分のアピールだったり自分の技術を磨いていきたいなと思ってますね。

近藤アナウンサー:
対戦国のイメージはどのようにあるんでしょうか?

西田選手:
初戦(日本時間8月26日)がカタールか。

髙橋選手:
カタール、ブラジル(28日)、キューバ(30日)。

西田選手:
カタールと僕やったことないですね。

髙橋選手:
自分はアジア選手権でやってるので。

西田選手
西田選手:
僕やったことないので全く分からないですけど、アジアっていうところで絶対に負けられないですし、そこでまずポイントをしっかりとれるように準備をしていかないといけない。どんな状態であれしっかり勝ちにこだわるっていうのはあります。ブラジルとは過去にやりすぎてるくらいやってるので、どんなチームかっていうのはみなさん知ってると思うんですけど、レベルの高いバレーをずっとしてくる。日本と似たようなバレーをしてると思うので僕たちがそれにどう対抗していくのかっていうところだと思います。キューバは初めてで見たことない。

髙橋選手:
未知だよね。

西田選手:
身体能力でいけば本当にレベルが違う選手ばっかりなので、どんななのかちょっとわからないですけど。面食らわないように準備をしておかないとなと思っています。少なからずこの3戦で僕たちが目指しているのは全勝なので。それで良いトーナメントに入ってそこからだと思っている。一戦一戦自分たちができることを100%やっていくっていうことにフォーカスしてやりたいなと思っています。

近藤アナウンサー:
髙橋選手はこの3か国で戦うのが楽しみな国はありますか?

髙橋選手:
やはり1番はブラジルなのかなと。ネーションズリーグも戦ったんですけど、自分はサーブでかなり押されてしまったので、持ち味であるレセプションっていうところを崩されて、中々リズムをつかめないっていうところがあってチームがうまく回らないっていうところもあったので。そこをリベンジしたいなっていうのでまた本気のブラジル相手に次はこっちがしっかり押せるように頑張りたい。わからないキューバっていうのも、身体能力はすごく高いのでそういう相手にしっかり戦えるように準備しながら、その試合もすごく楽しみにしています。

近藤アナウンサー:
最後に世界バレーの意気込みを聞かせてください。

西田選手:
全員が「今年一番大事な戦い」と言っているのでその通りだと思います。その分自分たちに対するプレッシャーだったりストレスっていうのがたくさんあるにしても、それをどう体現するかって自分たち次第だと思っているので。結果にこだわってやっていかないといけないとは思っているので、それを自分たちでしっかりと作り上げて、まず最初の壁っていう“ベスト8”までいくところだと思います。そこからの次のステップの“ベスト4”ってなると、よりもっと違ってくると思いますのでそこのレベルまでいけるっていうところをまず練習の期間で作っていかないといけないっていうのはあると思うんですけど。
来年に向けてというところでいい結果で終わらせたいっていうのは全員が思っていることだと思うので「ベスト8」「ベスト4」っていうところの準備を僕たちはしていきたいなと思ってます。

近藤アナウンサー:
個人の中での目標はありますか?

西田選手:
個人であれば「オポジットなら西田」って言われるくらいインパクトを与えたいですよね。結果がどうであれですけど「オポだったら西田だよね」って思われるくらいのアピールだったりとか、インパクトを与えたいなと思ってます。

近藤アナウンサー:
楽しみにしています。髙橋選手も意気込みをお願いします。

髙橋選手
髙橋選手:
本当にチームとしてはベスト8に入って、そこからしっかり1戦1戦勝っていくっていうところを
目標にしてやってるんですけど、予選から日本のバレーボールっていうところを出していってしっかり1戦1戦勝って次のトーナメントにいいリズムを作っていくことを目標にしてやっていきたいと思う。目の前にいる敵にフォーカスして1戦1戦戦い抜いていきたいなと思っています。

近藤アナウンサー:
個人の目標も教えてください。

髙橋選手:
まだまだ世界での知名度っていうところでは、レシーブでは評価されてきているところはあると思うんですけど、それ以外のパイプであったりスパイクの攻撃であったりサーブのところでさらに相手が嫌がってくる、そういう選手にまた1歩でも近づけるようにっていうのを目標にやっていきたいなと思っています。

近藤アナウンサー:
かつては男子バレーが五輪で金メダルも獲得して、今復興の兆しにあるといわれていますけれども、また日本が頂点に立つためにお二人がチームに必要なことは何だと考えられますか?

西田選手:
難しいですねその質問。結局僕らがバレーボールが金メダルを取った時、僕ら生きてないんで
ちょっと想像が湧かないんですけど・・・

近藤アナウンサー:
1972年ですね。

西田選手:
環境も色々と変わっているのでもっとシビアになっている部分もたくさんあるだろうし難しい部分はたくさんあるにしても「そのうちメダル」っていうところまできて、「次は金」っていうところまで段々と近づいてはいってると思うので。近いうちっていのはなかなか言葉にするのは難しいにしても、確実に1歩ずつ近づいていってるとは思うので。
それくらいの努力は毎年して、段々とメダルには近づいて行ってると思うので、それが何年続けたらそこまでいけるのかっていうところですよね。

近藤アナウンサー:
髙橋選手は今日本のチームの立ち位置というか世界から見てどうだと思いますか?

髙橋選手:
そうですね今回のVNL(ネーションズリーグ)でもファイナルラウンドに進むことができて、イタリアという強いチームにも勝つことができましたし、そうやって強豪国といわれるチームに日本も戦えてきてるっていうのは間違いないと思うので。その中で西田選手や石川選手っていうのはサーブが武器であったりとか、そうやってブレイクをとれる展開とかも作れたりそれはやはり日本の変わってきている部分だと思うので、戦えてきている分あとは何が必要なのか、本当に1点の差というか、それがかなり大きいとは思うのでそこの壁、そこをこちらがリードできる、相手を一個上回れるっていうものを日本代表がつかめたらもっともっと強豪国に対して勝てることにつながっていくんじゃないかなとは思っています。