なぜ?患者のうち投薬を始めているのは『わずか0.03%』
大阪府内に住む70代の男性患者。去年9月頃に発症して以降、レカネマブに期待を寄せてきました。
(男性患者 70代)「薬が出るのは知っていました。ラッキーと思いました」
ところが、投与できるかどうかを調べる事前診断で…
(近畿大学病院 花田一志医師)「出血が多いからレカネマブの治療ができないという話になってしまいます」
レカネマブを投与できるのは症状が軽度の患者に限られるほか、薬の副作用で脳出血が起きることがあるため治療前に出血が複数ある人は投与できません。この男性は診断の結果、脳内の5か所で出血が見つかり薬の対象外となりました。
(男性患者 70代)「やっぱりショックです。一抹の不安もありながら(投与に)期待する…」
(近畿大学病院 花田一志医師)「ひとつ治療が受けられへんからダメという話ではなくて、しっかりとここから治療を一生懸命していきましょう」