ウルムチ騒乱から15年
7月5日。新疆ウイグル自治区で「ウルムチ騒乱」などと呼ばれる大規模な暴動が起きてから15年となり、日本ウイグル協会が会見を開きました。ウイグル族による中国政府への抗議デモをきっかけに起きたこの事件。中国政府はおよそ200人が死亡したと発表していますが、一方では数千人が亡くなったともいわれています。そして、このウルムチ騒乱のあとで、中国政府はテロ対策の名のもと、ウイグル族など少数民族に対する抑圧政策をとってきているとされています。

レテプ・アフメット 日本ウイグル協会会長
「ウルムチ事件について、この15周年を機に注目してほしいと私たちが思っているのが、世界中のウイグル人の人生を大きく変えてしまった事件なんですね。今話題にされているウイグルの強制労働問題は、このウルムチ事件が大きく関わっていたものだった。それによって、今私たちがいろんなことを訴えています。強制収容所のこともそうです。親子が連絡を取れないのもそうです。ぜひとも世界中の人たちに考え直していただきたい」
「平和的なデモを悲惨な衝突に変えてしまった中国の責任は重い」と訴えるアフメット氏。故郷を壊され、仲間を奪われたと話すウイグル人が日本にも多くいます。
■取材協力
ローズジャンケンケバブ
日本ウイグル協会
(TBSラジオ「人権TODAY」担当:進藤誠人)