■パリオリンピック™バレーボール男子予選リーググループC 日本2ー3ドイツ(27日、パリ南アリーナ )
ミュンヘン大会以来52年ぶりとなるオリンピックの金メダル獲得を目指す日本(世界ランク2位)は、同11位のドイツにセットカウント3ー2(17‐25、25-23、25-20、28-30、12-15)、フルセットの激闘の末敗れ開幕戦を白星で飾ることができなかった。
スタメンは主将の石川祐希(28)、セッターには関田誠大(30)、山内晶大(30)、小野寺太志(28)、西田有志(24)、髙橋藍(22)、リベロは山本智大(29)が起用された。
午前9時から始まった開幕戦。開始から日本は髙橋藍、西田が立て続けにブロックされドイツに2-6とリードを許すと、ブラン監督はたまらずタイムアウトを要求。しかしその後2-9とさらに点差を広げられ、序盤で2回のタイムアウトを使い切る厳しい立ち上がりとなった。日本は西田の強打などで得点を重ねるも17‐25で第1セットを奪われた。
第2セットは序盤で競り合うも中々、主導権を握れない日本。髙橋藍がドイツのエース・グロぜル(39)をブロックし、西田がサービスエース、さらに石川のバックアタックで連続得点を奪う。終盤23‐23の場面で山本が必死のレシーブでつなぎ髙橋藍が決めセットポイント。最後は石川が渾身のスパイクを相手コートに叩き込み25‐23でセットカウントを1‐1とした。
第3セットは序盤に西田、石川、髙橋藍が3連続得点と、日本のリードで試合が進み、一時は5点のリードを奪った。徐々にドイツに詰め寄られたが、勝負所で西田の強烈なサービスエースが決まるなど、25‐20で2セット連取した。
王手をかけた第4セットは序盤から一進一退の展開。中盤で2点のリードを許すも、髙橋藍のバックアタックや西田の強打で再び同点に。再びドイツにリードされるも終盤に同点とした日本は石川がブロックされるなど28-30でファイナルセットに持ち込まれた。
15点先取の最終セットは出だしでドイツが連続得点、さらにドイツのスパイクが髙橋藍の顔面を直撃するなどリードを許す。日本は石川に代え大塚達宣(23)を投入するなどするが3-7と流れを変えられない。再びコートに戻った石川がすぐにスパイクを決めると西田もライトから決めきり1点差に。しかしそのままドイツに逃げ切られ12‐15で、初戦は黒星となった。
試合後、「4セット目で勿体ないミスが少し多かった」と振り返った石川。「切り替えるしかない。取れる点数が取れてなかった結果がこれなので、そこをしっかり反省してまた次に繋げよう」とチームに声をかけたという。次戦は31日に東京五輪で銅メダルを獲得したアルゼンチン(同8位)と対戦。石川は「まずは自分たちのバレーボールをしっかりやることが重要」と話した。
※世界ランキングは試合前時点