今年1月、世界各国に津波を引き起こす大規模噴火が発生した南太平洋の島国トンガ。このほど新型コロナの規制が解除され、国境がひらいた被災地にJNNのカメラが入りました。
南太平洋のトンガ沖で起きた海底火山の大規模噴火。
これは当時、地元放送局の記者が撮影した首都ヌクアロファの中心部の様子です。道路が一面火山灰に覆われていましたが、元通りになっています。
地元放送局記者 マリアン・クプさん
「火山灰にすべてが覆われて街が灰色になり、まるで白黒映画をみているかのようでした」
一方こちらは、ヌクアロファから車でわずか30分ほどの場所にあるリゾート地。噴火による津波の被害が大きく、大木がなぎ倒され、建物の土台はむき出しになっています。
復興が急がれますが、青い海に囲まれたこの島国には問題も横たわっているのです。
記者
「こちら、トンガ首相のオフィスなどが入っている政府の合同庁舎です。こちらの建物の玄関前には、このように『中国援助』の文字が掲げられています」
トンガの対外債務の3分の2は、インド太平洋地域で巨額の融資を行っている中国へのものとされていて、周辺国は中国の影響力の拡大を懸念しています。
JNNのインタビューにこたえた首相は、こう強調します。
トンガ フアカバメイリク首相
「対外債務については中国のものだけでなく、すべての支払い準備を続けています。(中国への返済には)課題もありますが」
さらに、食料や建築資材などの多くを輸入に頼る島しょ国のトンガでもこの問題が深刻です。
生活支援コンサルタント カトリナ・マウ・ファティアキさん
「インフレで、すべてのものの値段が上がっています。もちろんロシアとウクライナの戦争の影響も受けています」
太平洋の小さな島国の復興にも、国際情勢が大きな影響を与えています。
注目の記事
初詣にまで物価高の波が… お守りやおみくじの“値上げ”相次ぐ

びわ湖の水位「-71cm」で“道”や“石垣”現れる 漁師たちは大打撃「次世代が漁をしていけるのかが一番問題」県などに改善求める声

「地域の宝」守りたい 部活動の地域移行が活発化も…全国大会32回出場”名門”マーチングバンドも資金調達に苦戦 富山

「私、見えますか?」画面に現れた制服の男…記者が“ニセ警察官”とLINEビデオ通話で直接対決 その結末は…【後編】

忘年会「参加したい」若者4割の裏で…「行きたくない」50代の切実な理由 昭和を知る上司世代の“ハラスメント”恐怖

「風邪薬」をジュースやスポーツドリンクなどで飲んでも大丈夫? 子供にアイスを混ぜた薬をあげてもいいの?【薬剤師に確認してみた】









