広島市は、来月の平和記念式典で台風が直撃するなど天候が大きく乱れるおそれがある場合は、屋内で実施できるよう準備を進めています。
去年、長崎市は台風が接近していたため、平和祈念式典の会場を室内ホールに変更して、主催者のみで実施しました。
これを受けて広島市も、ことし初めて対応を決めました。

屋内で実施する場合の会場は、広島国際会議場を想定しているということです。国際会議場は例年、広島市が式典の同時中継を実施していて、合わせて2200席用意できます。
屋内に変更する場合、規模を縮小するため、政府関係者や大使、一般参列者には参列中止を要請し、主催者のみでの開催となります。

台風の進路予想や警報の可能性などをもとに、3日前をめどに判断するということです。
平和記念式典は1947年の開催以来、悪天候で中止になったことはありません。
広島市は「参列者の安全を第一に考え、ことしから屋内開催も想定した」としています。
