東海道新幹線大混乱の原因となった、保守車両同士の事故。何らかの要因でブレーキがきかず、時速40キロで衝突していたことがわかりました。炎天下で作業が続けられましたが、復旧が遅れたワケは。

保守車両同士の事故で東海道新幹線“大混乱” 炎天下で復旧作業

記者
「豊橋駅です。駅の外にまで長い列ができています。現場には規制線が張られ、警察や市の職員が誘導を行っています」

JR豊橋駅。未明に発生した事故の影響は、夜になっても続いていました。

大阪から東京へ帰る予定の人
「大阪のフェスに行っていて、東京に帰ろうとしたが、始発から止まっててもう大変」

大阪から東京へ帰る予定の人
「どうやって帰ろうかなって。明日の仕事やばいなと」

混雑はJR浜松駅でも。午後9時を過ぎても、駅には500m以上の列ができていました。

人が密集した駅構内は蒸し風呂さながらの暑さに。

東京へ行きたい人
「暑いです。扇風機がないともう熱気がすごくて」

JR東海は22日夜、会見を開き謝罪。

JR東海の会見
「始発より多くの列車の遅延を発生させ、ご迷惑おかけしたこと、深くお詫び申し上げます」

会見直前まで混乱していたようです。

JR東海の会見
「のっけから訂正ですが、発生時刻(午前)3時57分とお手元の資料に記載されているが、(午前3時)37分の間違いでございます」

記者
「蒲郡上空です。東海道新幹線上り線で保守用車両が脱線しています」

22日午前3時37分ごろ、保守用の車両が前に止まっていた別の保守用車両に追突し、脱線しました。JR東海によると、ブレーキをかけたものの、何らかの理由で減速せず、時速40キロで衝突したということです。

この事故で、運転手が首を骨折した他、作業員も軽いけがをしました。

現場では、朝から復旧作業が進められていましたが、22日の蒲郡市の気温は2024年最高となる36.4℃。炎天下での作業に線路脇で水分補給をする作業員らの姿も見られました。