山形県内では今年、短い時間に大雨が降ることが増えています。

その際に心配されるのが道路の冠水。

もし、目の前の道路が水で溢れていたら、どのような行動を取りますか?

今月、最上町では、1時間に61ミリという観測史上最も多い雨が降りました。

また、きのう酒田市では1時間に45.5ミリの激しい雨が降り、側溝の水が溢れ、道路もご覧の状態に。

車が水しぶきを上げて進んでいます。

兵頭哲二 気象予報士「気温の上昇によって空気中に含まれる水蒸気の量が増えていると考えられる。短時間での大雨、山形でも今後も増えていくと考えられる。短い時間で降る大雨は、水を流すことができなくて溜まってしまう冠水が起こりやすくなる」

では、冠水した道路にはどんな危険があるのか。

JAF山形支部の野川さんに聞きました。

JAF山形支部 野川智伸 さん「ドアの先を超えてしまうと車内に水が入る可能性がある。車内にはいろんな配線があるので、すぐにエンジンをかけたりしない」

水が車内に入り込むと、エンジンが停止し、ドアが開かなくなる可能性もあるということです。

このほかにも脱輪する可能性が高まることもあり、野川さんは冠水した道は、なるべく走らないでほしいと呼びかけています。


JAF山形支部 野川智伸さん「まずは天気予報を見て、う回路を把握して、そこを通らなくてもいけるように。その時間を見越した準備が大切」

また、アンダーパスなど冠水が想定される場所には、路面から0.5メートルの位置に「黄色」、1.0メートルの位置に「赤」のラインがあり、冠水状況を知らせていて、大雨のときの運転では、こうした表示を確認することが大切です。