山形県寒河江市できのう、大型ダンプと軽トラックが衝突し、高齢男性が頭の骨を折る大ケガをしました。

この男性は、シートベルトをしていませんでした。

その危険性とは。

警察によりますと、きのう午後3時ごろ寒河江市白岩の国道112号の十字路交差点で、軽トラックを運転していた88歳の男性が左から来た大型ダンプと出会い頭に衝突しました。

この事故で、88歳の男性は頭蓋骨開放性陥没骨折の大ケガをしました。

警察の調べでは、男性はシートベルトを着けていませんでした。

そのため、事故の衝撃で軽トラックが押し出されたことで、助手席側のガラスに体を強く打ち付けたということです。

こちらはJAFが公開している実験映像。

事故の衝撃で、シートベルトをしていない後部座席の人が、前に投げ出されているのがわかります。

JAF山形支部 野川智伸 さん「時速40キロで衝突した場合、最大で自分の体重の30倍の力がかかることが結果として出ている。(シートベルトを)正しく着用してもらう。腰の骨、ろっ骨、胸骨、鎖骨、ベルトを骨に通してもらうことも大事。していればしっかり(衝撃を)受け止められる」

JAFの調査では、運転席など、前の座席に乗る人でシートベルトを付けていないのはわずかですが、後部座席に乗る人はおよそ44%が着用していないという結果が出ました。

JAF山形支部 野川智伸 さん「車が衝突したときは全ての席に同じだけの衝撃がかかるので運転席だけ、後ろの席だけが安全というものではない、すべての席で着用してもらう。同乗者の安全を守るのはドライバーなので、全ての席に着用を呼びかけて、着用したのを確認してから発進する。そうして痛ましい事故が減ると思いますので、おすすめしたい」