裁判官「6月2日にした理由はありますか」

質問は、犯行日当日にも及んだ。
裁判官 6月2日にした理由はありますか
辻和美被告 ―前日が生活保護費の支給日、売春の客が多いもので次の日にしました 保護費をもらう日だから、その日でないとだめという客がいる 1日は無理という話をしました
裁判官 5月でない理由はありますか
辻和美被告 ―ないです1日は無理という話をして
裁判官 (話を)誰としましたか
辻和美被告 ―岡村被告の方に、1日は保護があるけん客がおる、と
裁判官 岡村被告は関係ないですよね
辻和美被告 ―はい
法廷の空気が一瞬、張り詰めた。犯行に及ぶ日を、ふたりで決めたということなのか。
裁判官 なぜ岡村被告とその話になったのですか
辻和美被告 ―催涙スプレーを買いに連れて行ってもらわないといけないと思っていた
その後も、犯行当日の言動について細かな質問が続き、裁判官は、和美被告の2人の子供たちについて尋ねた。
家を出て以来、一度も会っていないという。
裁判官 子供に思うことはありますか
辻和美被告 ―それは色々あります 寂しい思いをさせた、私が借金したことで子供に嫌な思いをさせた 色々な意味でかわいそうなことをしたと思います