いま、カツオの脂のりが最高で、値段も例年よりお安く買うことが出来るそうです。旬ではないこの時期に、なぜなのでしょうか?
いまは初鰹が主流のはずも…夏のカツオも脂のり抜群

良原安美キャスター:
カツオはビタミンや鉄分が豊富で、疲労回復や貧血予防に効果的。栄養満点な魚としても知られています。そんなカツオの旬は主に1年に2回あります。

▼初夏:初鰹(のぼり鰹)
エサを求め太平洋を黒潮に乗り北上するため身が引き締まり、さっぱりしている
▼秋:戻り鰹
エサをたくさん食べ、栄養を蓄えて南下するため脂がのり、もっちりしている
宮城県気仙沼沖で獲れたカツオですが、いまは初鰹が主流のはずが、今年は脂がのっているそうです。

断面はきれいなルビー色をしています。しかし、皮目の部分がうっすら白く脂がのっています。全体に「サシ」が入ってる戻り鰹とは違う脂の入り方になっています。なぜ、この時期に脂がのっているのか。理由は主に二つあるそうです。

青森・八戸沖で温かい水の渦「暖水渦」という海流が起こり、そこに留まっていた。この場所はエサが豊富で、運動しなくてもエサを食べられるため“運動不足”となり、脂がたっぷり乗っている。
もう一つ理由は、近年乱獲により個体数が減少。そのためエサが十分に食べられる環境にあり、成長速度が早まった。
このことから、この時期でも脂がのっているそうです。