長野県内の新型コロナウイルスの患者が、1か月前のおよそ2倍になっていて、感染拡大が懸念されます。
専門家は、オミクロン株から派生した新たな変異株「KP.3(ケーピースリー)」は感染力が強く、注意が必要だと話しています。
県によりますと、7月14日までの1週間に報告された新型コロナの患者数は、1医療機関あたり9.89人と、1か月前のおよそ2倍となっています。
保健所別でみると上田が26.88人と最も多くなっています。
前の週より減っているところや、横ばいのところもありますが、県全体の患者数は3週連続で増加しています。
2023年は、8月から9月にかけて感染が拡大していますが、ここまでの傾向から、今年も同じようになる可能性があります。
林芳正官房長官(12日):
「今後、夏の間に一定の感染拡大が生じる可能性があると認識している」
感染が拡大すれば、「11波」となる新型コロナ。
原因となっているのがオミクロン株から派生した新たな変異株「KP.3」です。
信州大学医学部附属病院 金井信一郎医師:
「基本的にオミクロン株なので感染力が強くて、あと『免疫逃避能』と言って、かつて感染した人とか、あるいはワクチンで免疫を得ている人でも、かかりやすいようなものです」
感染症が専門の信州大学の金井信一郎医師は、感染拡大には2つの側面があるといいます。
金井信一郎医師:
「ウイルス自体の特性で広がりやすいような、あるいは免疫を逃避するような能力を持ったウイルスであるっていう特徴と、あと実際、免疫自体を持っている人が少なくなってきている」
症状は、これまでと同じように、のどの痛みやせき、発熱が多いと言いますが、この時期ならではの室内の環境も、感染のしやすさにつながると指摘します。
金井信一郎医師:
「冷房にして閉め切ったりっていう、そういう状況も増えてきている。(冷房で)やっぱり喉が乾燥したりすると、感染しやすいウイルスがいれば、感染しやすくなるっていうのはあると思います」
そのうえで、金井医師は感染した人から周りに「広げない」ことを、改めて徹底する意識が欠かせないと話します。
金井信一郎医師:
「少なくとも昨年の夏程度の感染者は出るのかなと」
「症状あるような場合はですね、診断されてる・されてないに関わらず、ちょっと歩くのや人と会うのを控えていただいたり、しっかりマスクしていただいたり、感染を他の人にうつさないような対策を、まずしていただくっていうことが大事かなと思います」
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