「早取り男」が勝者になる

男性側は1時間800円から3000円程度のおカネを払います。金額は店に応じて様々でした。高い店は女性用の広告をたくさんの雑誌に撒くので、電話がかかる数が多い、というのが触れ込みでした。
女性は広告を見て電話をかけるだけ。一方、店で電話を待つ男性にとっては「早い者勝ち」です。音より先にランプが光る、その瞬間にとるのが、早取りのコツでした。

テレクラの電話に、こうして早取り機械「トレゾウ君」を結線するのが必殺技。

なかには、かかった瞬間に電話がつながるような機械を使う人まで現れたといいます。
またかけてくる女性が「サクラ」ということも多々あり、テレクラ嬢なる職業まであらわれたのです。その場合、男性にとっては単なる「時間の無駄」でした。

女性用の電話は0120で始まることが多かったといいます。フリーダイヤルのスタートも85年でした。