警察の摘発と、その後の進化

警察は夏休みなどに大がかりな摘発に乗り出しました。
しかし、抜本的な対策より先に、技術の進歩が次へ次へと走り出したのです。
ダイヤルQ2・ツーショットダイヤルなど、店舗型ではないテレホンサービスがスタートし、続いて90年代後半になると、インターネットとケータイが爆発的に普及し始めました。
今や、スマホのマッチングアプリやSNSが、男女の出会いの場として主流となっているのはご存じの通りです。

摘発されたテレクラの店舗。こうして見ると「ネットカフェの元祖」といえるかもしれません。

なお、テレクラの発祥が1985年と特定されているのは、この年、風俗営業法が厳格化されたからです(新風営法の施行)。
のぞき部屋やノーパン喫茶など過激な業態に規制が入る中、新たな商売を求めた業者の試行錯誤のひとつがこのテレクラだったと言われています。
現在のマッチングアプリの元祖(?)ができるキッカケが85年の新風営法というのも何だか奇妙な歴史を感じます。