■“第7波”重症者数は少ないが死亡者数は多数

井上キャスター:
データの扱い方について変異ウイルスが変異するんだったら、その変異に合わせて変えていくべきではないか。例えば、重症者数・死亡者数の考え方の定義も変えていくべきではないかという声が出始めています。


青いグラフが重症者数です。第7波は、重症化率を確かに極めて低い。一方で死亡者を見ると、第6波のピークとほぼ変わらない水準になってきました。これはどういうことが言えるのか、定義づけについて医師に聞きました。


まず重症者について。

ひなた在宅クリニック山王 田代院長:
「爆発的な感染者が急増により、早期検査・診断・投薬ができず、悪化して亡くなるケースが多い」

埼玉医科大学総合医療センター岡秀昭医師:
「重症者が亡くなるのではなくて、軽症・中等症の方が新型コロナウイルスにより持病が悪化して亡くなっている。これまでの重症者の定義をオミクロン株にあったものに変えるべきでは」

現在の重症の定義は「人工呼吸やICUに入室など」となっていますが定義をもう少し広げるべきではないかという提言です。

もう一つは死亡者数の定義について。

今、新型コロナウイルスの死亡者数というのは、他の疾患が死因だとしても、検査を行ってコロナ陽性となると、コロナウイルスで亡くなったということで計上されます。

愛知県 大村知事
「重症者や死亡者数の把握・公表にあたっては、他の疾患が主要な原因の場合を除外、または別区分とするなど、定義・公表方法を変更すること」

データをしっかりと扱えなくなってきているのではないか、そういった提言があるわけです。

ホランキャスター:
元々疾患があって亡くなってしまって、調べてみたら、新型コロナウイルスでしたと気付く例の中で医師の皆さんは何が原因で亡くなってしまったのか、見分けがつくものなんですか。

藤倉雄二医師:
これは非常に難しいです。他の病気だろうと思っていても、実はやはりコロナが多少なりとも影響したケースっていくらでもあると思うんですね。

死亡診断書を書くときには一番上に直接死因を書くことになるんですけれども、そこには書けないけれども、影響するケースというのはいくらでもあると思います。

先ほど別区分という言い方がありましたけれども確かにそれは一つの考え方で、あくまでも死因としては直接死因を重要視しながらも、コロナというのがどこかに入っていれば、それは別区分としてカウントしておくというのが一つのアイディアなんじゃないかなと感じました。

井上キャスター:
別区分とすることが、現場の方の負担になりませんか?

藤倉雄二医師:
確かに負担にはなると思います。ただ、これまでのデータとの整合性はとれると思います。