新型コロナウイルスへの爆発的な感染拡大により医療現場の負担を減らすため感染者の「全数把握」を見直し、「定点把握」に変えることが検討されていますが一体、何が変わるのでしょうか?

そして今回の"第7波"は、"第6波"のピークと比べて重症者の数は少ないものの、死者の数はほぼ変わらない結果になっており、専門家からは重症者の定義を見直すべきではという声も出ています。

■「全数把握」見直し検討 現場忙殺"重要"意見も


井上博貴キャスター:
まず、全数把握についてです。全国知事会などを中心に「発生届」の作成・入力など事務処理に忙殺されているため、医療従事者が医療に集中できない。であるならばこの全数把握の見直しをしてはどうかということを政府に要請しています。海外などでは、早々と全数把握は行われていません。

一方、18日の専門家会合の議論では、「変異が続いている状況下では全数把握は非常に重要、ワクチン接種の年代や時期を検討するため、非常に重要ではないか」という話が出たようです。

■厚労省「全数→定点把握」検討 医療機関へ負担軽減なるか


全数把握の代わりに今検討されているのが「定点把握」という考え方です。

厚労省アドバイザリーボード脇田隆字座長
「定点サーベイランス(調査監視)といったものをどのように導入可能であるかという検討が現在、厚生労働省あるいは感染症研究所で検討が進められている」

この定点把握のやり方としては、いわゆるインフルエンザで行っているもの、それを踏襲するのはどうかということです。


19日、加藤厚労大臣は「専門家や医療現場からしっかり聞きながらできるだけ速やかな対応ができるようにしたい」としています。

ホラン千秋キャスター:
医療の現場の皆さんの負担を考えると、全数把握はもう非常に厳しいんじゃないかという声がある一方で、全数把握をしないとやはり心配という自治体もあると思うんです。定点把握に変えることによって、デメリットはあるんでしょうか?



防衛医科大学校病院 感染対策室長 藤倉雄二医師:
定点把握をするための施設をどこに置くかというのでだいぶデータのイメージが変わってくると思うんですね。

第一線で頑張っていただいてる診療所、クリニックを定点にすると、今頑張っているところの負荷はあまり減らないと思います。一方で大きい規模の病院を定点に置くと、そこにいきなりコロナの患者さんが受診することはそれほど多くないと思いますので、実情がなかなか把握できないということになってしまう。

そういう意味では、定点把握の施設をどこに置くかというのを検討しないと、あまり現場の負荷が減らないということに繋がってしまうかと思います。

ホランキャスター:
どのように感染者数を把握していくのが今よりもより良くなる環境だというふうにお考えでしょうか?

藤倉雄二医師:
この全数というのはもう既に破綻してるんじゃないかなと思いますので、何らかの簡略化という形で数把握する必要があると思います。

定点把握をもし導入するのであれば、まんべんなく、大中小、様々な(病院の)規模を入れていくべきと思いますけれどもその辺りの選定、考える仕組みをどうにか作っていかないといけないと思います。