きのう(15日)夕方、岡山県津山市の津山城跡=鶴山公園で石垣の一部が崩れているのが確認されました。市は公園を臨時休園にして原因の調査を始めました。

(瀬戸大輝記者)
「津山城跡の石垣が並んでいます。しかしその奥の石垣は一部が大きく崩落しています」

津山市によりますと、きのう午後4時10分ごろ、鶴山公園の石垣の一部が崩れているのが確認されました。高さ12メートル~13メートル、幅約30メートルが崩落しましたが、けが人はいないということです。一夜明け鶴山公園では、市の職員らが崩落した現場周辺を確認しました。

(津山市文化課 豊島雪絵主幹)
「幸い人的被害はなかったということで、城全体の石垣・この石垣も含めて確認する作業を進めていきたい」

城やその敷地の一部が崩落する事故はこれまでに別の場所でも起きました。

(坂本良太郎記者)
「石垣の名城とも呼ばれる丸亀城ですが、ご覧のように大きく石垣が崩れています」

2018年10月、丸亀市の丸亀城では西日本豪雨や台風の影響で石垣の内部に大量の水が入り込み石垣が崩れました。

また今月(7月)12日には松山城がある山の斜面で土砂崩れが発生。住宅1棟が倒壊し、3人が亡くなりました。

今回崩落が起きた鶴山公園の石垣には以前からふくらみや亀裂がみられていて、市は雨などによる浸食を防ぐためシートをかぶせていたということです。崩落発生当時、津山市では1時間あたり46ミリの激しい雨が観測されていました。

(津山市文化課 豊島雪絵主幹)
「平成30年の豪雨の時にも一部法面が崩落したことがあったので、この時期の大雨には非常に警戒をしていた」

来月(8月)には土のうを設置しさらなる対策を講じようとしていた矢先に起きたという今回の崩落。安全確認のため今月19日まで休園となる鶴山公園、市は今後、詳しく崩落の原因を調べることにしています。