「熱中症」の疑いで診察を受けた結果、「新型コロナ」の陽性が判明する患者が増えているといいます。さらに、子どもを中心に流行し、手足や口に発疹ができる「手足口病」も急速に増加。
夏休みを前に猛威を振るう感染症について医師に聞きます。

「新型コロナ」9週連続増加

新型コロナ感染症の感染者数が9週連続で増加しています。
1医療機関当たりの平均患者数(全国平均)が6月24日~30日の1週間で5.79人だったのが、7月1日~7日では8.07人となっています。

なぜ今、新型コロナウイルスが流行っているのでしょうか。
いとう王子神谷内科外科クリニックの伊藤博道院長は、
「新しい変異株の流行に加えて、今の時期は暑さで弱り体の免疫力が下がっていることも影響している」と話します。

今流行しているのは、新型コロナ変異株の「KP.3」というものです。
【主な特徴】
▼感染力が高く、感染防御の免疫が効きにくい
▼重症化リスクに変化なし

伊藤院長のクリニックでも新型コロナウイルスの患者は先週で43人。去年の同じ時期に比べ3倍に増加しているということです。

いとう王子神谷内科外科クリニック 伊藤博道院長:
去年よりも早い時期に爆発的に増えているということと、感染対策をしていても感染するケースが目立っている。10回ほど波があったわけですけど、今まで1回も感染したことがないのに、今回ついに初めてかかってしまってがっくりするという人が多い。
感染力がやっぱり強いなと思います。

恵俊彰:
症状としてはどのようなものがありますか?

伊藤院長:
季節柄、喉の痛みから始まって、倦怠感、頭痛、咳ですね。
後遺症もまた多いんですよね。率は少ないですけど数としては味覚障害・嗅覚障害・倦怠感が多いです。