「岸田総理は何やってんだ」
共同通信・久江雅彦氏は第三者機関の答申を退ける財務省に憤りを隠さない。

共同通信 久江雅彦 特別編集委員
「自分の身近な人に置き換えたら許し難い。というか民主主義国家でこんなことあっていいんだろうかとっていう悲痛な叫びですよね。法治国家の手続きっていうことがあっても…。だって遺書その他見ても明らかに何故自死したかってことはわかるわけですよね。そこに大きな公権力があったかどうか見せてくれ…。これが明らかにならないってことは、日本って大丈夫ですかって、ホントうすら寒い…。安倍さんのみあらず、どこにどんな忖度があったのか…。それがわからなかったら赤木雅子さんも泣くに泣けないじゃないですか。こんなことが今の日本でまかり通るなんてありえないと思う」
民主主義国家としてあり得ないと憤る久江氏。自民党の田村憲久議員は…。

自民党政調会長代行 田村憲久 衆議院議員
「これは大阪地裁が出した判決で、今控訴審…。これは司法の方でしっかり…控訴審で議論していただいて結論を出して…。(政治というより)司法の話…。なんで地裁は開示しないという判決を出したのかということも考えなきゃいけない。裁判には裁判の理由があるわけで…。それも踏まえて控訴審で…、ひっくり返るかもしれませんよ…」
安倍総理の政治を研究してきた政治学者、中北浩爾教授は「聞く力」を謳う岸田総理に触れて、こう怒りをあらわにした。

中央大学 中北浩爾教授
「財務省は全く説得力がない。財務省は赤木さんに改ざんを指示した加害者ですから…。そういう立場で大きな罪を犯しているのに、こうした判断をするというのは信じ難いし、岸田総理は何やってんだと…、財務省に指示すればいいじゃないか。鈴木財務大臣も同じだけれど、政治家が何を判断して、動いてないのか…。人が亡くなった問題ですよ、真面目に働いていた…。この判断は信じ難い…政府は加害者ですからね。被害者の方がこういった状況を知りたいっていうのは当たり前じゃないかと…。こういった声を聞けないっていうのは、私は聞く力が問われるんじゃないかというふうに思えますね」
(BS-TBS『報道1930』7月11日放送より)