「届くように歌って」何度も繰り返した高橋さんの声が心に響く
去年の「岡山パリ祭」に向けて2人が練習していた頃、高橋さんは繰り返し、蓮井さんに「届くように歌って」と声をかけたといいます。
そして、その言葉が、「岡山パリ祭」で歌う蓮井さんの心に常に響いていたといいます。
7月11日夜、病床の高橋さんと蓮井さんにリモートでつないで取材することができました。
この日は、胸水を抜く処置があり体調がすぐれなかったものの、夜になって回復したことから、蓮井さんが急遽、筆者とつないでくれたのです。
ー高橋さんの「届くように歌って」という言葉を、蓮井さんはどのように受け止めましたか。
(蓮井Micaさん)
「そうだ、届くように歌うんだって。当たり前のことをぐさっと刺してもらった気がして。そこから歌人生が変わったなっていう。
表現者として、そういうことはいつも念頭にやってきたんですけど、ゆり(高橋さん)から言われたときに、神様からの言葉のような、脳がぱかっと開いて、『あっ、そうか』っていう。それは他の人に言われても響かなかった言葉だなって思っています」
