自身初のオリンピック出場となった2021年の東京大会。
さくらジャパンは5戦未勝利で一次リーグ敗退。
及川選手は全ての試合でスタメン出場しましたが、勝利に貢献することはできませんでした。

及川選手にとってこの大会には大きな誤算がありました。

(及川栞選手)
「オリンピック選手になりたい、オリンピックで活躍したいという夢を初めて叶えられた舞台で、でも大会自体はイメージと違った無観客であったり勝利ができなかったという」

この3年間、及川選手はある思いを抱いてきました。

(母・美代子さん)
「東京(五輪)のときに、近くに行ったんですがプレーしてる姿は見られなかった。『そこが残念だな』というのはこぼしてたんだなと」

選手生活を支えてくれた両親に大舞台で頑張ってる姿を見せたい。
及川選手はその一心で練習を重ねてきました。
パリ大会に出場するさくらジャパンのメンバーに順当に選ばれた及川選手。
強い決意を持って自身2度目のオリンピックに挑みます。

(及川栞選手)
「自分個人としてもディフェンダーとしてやっぱり守りきるという所にフォーカスをしてやってきた3年でもありますし、やっぱり有観客になるので、両親を含めていろんな人が見てくれるほんとにいろんな人の前でやっとパフォーマンスを発揮できるという楽しさもあります」

及川選手の両親も現地で応援する予定です。


東京オリンピックで叶えることのできなかった恩返しです。

(母・美代子さん)
「応援してくださってる皆さんに、今持っている力を十分発揮して頑張りましたという姿を、胸張ってプレーしてほしいなと思いますね」
(父・宰さん)
「できれば結果を出してみんなで喜びあいたいなと思っていますし、次の世代の子どもたちに夢を与えられればいいなと願ってます。」

及川選手の活躍が期待される、ホッケー女子日本代表さくらジャパンのパリオリンピックでの初戦は、7月28日に行われるドイツ戦です。