菜種油がピンチ 立ち上がった小原さん

平出祐一さん「ここが菜種油を搾る工場です。2022年に廃業いたしまして、現在は動いておりません」

平出油屋6代目の平出祐一さん(77)。20歳で家業を継ぎ、55年間にわたり、油を作ってきました。

平出油屋・平出祐一さん「75歳を前に、やっぱり違う人生といいますか、違う世界を見てみたいということで」

高齢になったことなどを理由に、おととし、江戸時代から続いた181年の歴史に幕を下ろしたのです。

創業から平出さんの油を使い続けてきた小原さんは、廃業を聞き、ある決心をしました。小原さんは、豆腐屋のかたわら平出さんに弟子入りし、長年受け継がれてきた油の製法を一から学びました。

小原さん「結構厳しかったです。怒鳴られ怒鳴られ。動きが悪いというのを含めてなんですけど『そんなことも知らないのか』っていうことで」
平出さん「時間との勝負なので、その時点で早くしろとか、こうするんだとか、強く言ったかもしれない、私はあまり記憶がないですけど」
小原さん「言いました。ふふふ」

小原さん(右)と平出さん