“釣り人採用”する企業も 連続5日間の「鮎釣り休暇」など

藤森キャスター:
岐阜県白川町の藤井電気工業は、人材確保のため、趣味に特化した「釣り人」採用が始めました。近くに鮎釣りで有名な白川が流れていて、渓流釣りを楽しむには最高の環境だといいます。
毎年6月に鮎釣りが解禁されますが、連続5日間の休暇を確約した「鮎釣り休暇」が取得できたり、「釣り遠征費・グッズ購入補助」なども出るそうです。白川だけではなく、本社裏には黒川という川が流れていますので、お昼休みには釣りが堪能できる環境だということです。

日本総研主席研究員 藻谷浩介さん:
こういう企業は全国的に増えるべきだと思います。従業員を甘やかすということではなく、人間は本来、仕事と趣味の両方を持っている人が幸せなのではないでしょうか。
仕事を辞めてから人生の3分の1の時間がありますから、「仕事を辞めてからはやることがない」となってしまうのは、よくないと思います。社会のためにも、趣味も仕事も持っている人を世界的に増やすべきだと思います。アウトドアな趣味がおすすめなので、企業には藤井電気工業のような採用をがんばって増やしてもらいたいですね。
トラウデン直美さん:
地域の宣伝にもつながって、すごくいいと思います。

藤森キャスター:
取り組みを実施している藤井電気工業の社長は「うちのような田舎の建設業は、こうでもしないと人材が集まらない」としています。
日本総研主席研究員 藻谷浩介さん:
アウトドアができない東京に集まっている日本はおかしいと感じます。アメリカでは、お金持ちもアウトドアが好きで地方にいるという場合が多いように思います。(日本も)多様な働き方ができるといいですね。
小川キャスター:
地方への分散に繋がるかもしれません。一過性ではなく持続可能な流れに繋がっていくと良いですね。
“高卒者の就職”について「みんなの声」は

NEWS DIGアプリでは『高卒者の就職』について「みんなの声」を募集しました。
Q.高卒者の就職 “強み”は?
「ハングリー精神」…9.4%
「デジタルスキル」…16.3%
「若者の視点」…28.4%
「素直さ」…27.2%
「その他・わからない」…18.8%
※7月10日午後11時19分時点
※統計学的手法に基づく世論調査ではありません
※動画内で紹介したアンケートは11日午前8時で終了しました。
========
<プロフィール>
トラウデン直美さん
慶応大学法学部卒
環境問題やSDGsについて積極的に発信
藻谷浩介さん
(株)日本総研主席研究員
著書「デフレの正体」
NYコロンビア大学ビジネススクール卒業