社員・アルバイトの「歌手デビュー」を応援する取り組みも

小川彩佳キャスター:
高卒人材の獲得に企業も力を入れてるようです。

トラウデン直美さん:
今、小学生や幼稚園の早い段階から、情報へアクセスできてしまう時代ですから、伸ばせるもの(スキル)を伸ばしきっている人もいるだろうなと思います。高校生と話す機会が時々あるのですが、すごくしっかりしているなという高校生も本当にいますから、即戦力になるだろうと感じます。

就職も良いですが、後から「学び直したい」と感じたときに大学や専門学校などで学び直しやすい環境を整えておくことも必要かなと思います。

小川キャスター:
柔軟な環境整備も必要ですね。

日本総研主席研究員 藻谷浩介さん:
私は昭和39年(1964)生まれで、昭和時代は高卒か大卒かだけで身分差別があって、どんなに優秀な人でも給料が安いという時代でしたが、現在は本人の能力に応じて評価されているように感じます。高卒でも働く気がない人もいれば、やる気に満ちている人もいますし、大卒でも同じことがいえますので、学歴での区別には意味がありません

高校を卒業して活躍する人はもっと増えていいはずですし、その後に進学しても良いと思います。ビル・ゲイツやスティーブ・ジョブズも、大学を中退しているわけです。

世の中には大谷翔平選手のような人がいたり、多様化しています。学歴では区別できない時代になっていると感じます。

藤森祥平キャスター:
企業は色々な手を使って人材確保につとめようとしています。

モスバーガーを運営する「モスフードサービス」は、社員やアルバイトの夢のサポートとして、歌手デビューを応援する取り組みを始めました。

2024年3月に音楽レーベル「モスレコーズ」の立ち上げを発表しました。▼全国の店舗で働く社員・アルバイトを対象にオーディション、▼モスバーガーの公式サイトで宣伝、▼世界に楽曲を配信予定ということです。発表後、アルバイトの応募数は前年に比べて1.3倍増えたそうです。

10代から50代までの100人がオーディションに応募したということです。現在15人が書類選考を通過し、選考待ちとなっています。

オーディションに参加した女性は「チャンスをもらえる。バイトも頑張ろうと思います」と話しているということです。

トラウデン直美さん:
ここから大スターが生まれる可能性もあるということで、企業としてもプラスですよね。

小川キャスター:
夢を追いながらバイトをする人は多いですから、企業が夢を後押ししてくれるのは嬉しいことですよね。