車が故障しキャリアカーで運んだなどと保険会社に嘘の申請をし、保険金をだまし取ろうとしたとして、山形市に住む男ら3人が逮捕されました。

詐欺未遂の疑いで逮捕されたのは、山形市白山一丁目に住み、自動車販売整備店を経営する男(34)、その従業員の男(24)、店の客の男(43)の3人です。

警察によりますと、3人は共謀し、去年12月、軽貨物自動車が故障した事実やキャリアカーで運んだ事実がないのに、損害保険会社に嘘の請求をし、運搬費およそ29万円をだまし取ろうとした疑いがもたれています。

3人は今年1月中旬に保険の請求に必要な書類を提出し、それを確認した損害保険会社が「不正請求の疑いがある」と警察に相談をしたことで事件が発覚。

警察が書類の精査などを行い、きのう、3人を逮捕しました。

警察の調べによると3人は、客の男が保険会社と契約している軽貨物自動車が、栃木県内の高速道路のサービスエリアで「エンジンがかからなくなった」などと経営者の男に依頼し、従業員の男がキャリアカーに積んで運んだなどという嘘を作り出したということです。

今後の捜査に支障があるとして、警察は3人の認否を明らかにしていません。



警察は、書類を誰が作成したのかなど、3人の役割分担や余罪などを詳しく調べています。