太平洋戦争中多くの県出身者が犠牲となったフィリピンのダバオで慰霊祭を行うため、遺族らが9日、現地に向け出発しました。
太平洋戦争前、麻産業の中心地として栄えたフィリピン・ダバオには当時多くの県出身者が移り住んでいましたが、激しい地上戦により1万人以上が犠牲となりました。
ダバオ慰霊墓参は参加者の高齢化などにより2019年が最後の開催となっていましたが、遺族の強い希望もあり今回5年ぶりに56回目の開催を迎え、20代から90代までの65人が参加します。
▽亡き夫の代わりに参加する人(76) 「(夫が)去年亡くなったので、ウシーミーのつもりでこれからは行こうかと」
▽孫 「慰霊の日に毎年(平和の)礎のほうに行くんですけど、それをちゃんと現地でお参りしたいなと思って」

遺族らは9日から5日間の日程で、ダバオにある「沖縄の塔」などを訪れ現地に眠る肉親らに祈りを捧げます。