観衆が拡散 若者の投票先で最も多い石丸氏の“SNS戦略”

良原キャスター:
若い人が動いたということが数字にも表れています。
【10代の投票先】
・石丸氏 45%
・小池氏 34%
・蓮舫氏 11%
ほか
【20代の投票先】
・石丸氏 41%
・小池氏 26%
・蓮舫氏 15%
ほか
【30代の投票先】
・石丸氏 37%
・小池氏 32%
・蓮舫氏 12%
ほか
(JNN出口調査 ※四捨五入)
年代別の投票先は10代、20代、30代ともに、石丸氏が最も多い割合となりました。当選した小池氏よりも多い割合です。40代から80代以上では小池氏がトップとなっていました。

若者の支持を得た背景には、やはりSNSの戦略があったといえそうです。YouTubeなどSNSを積極的に活用していて、自ら「拡散してください」というビラを配っていました。また、観衆が動画を配信、SNSに投稿するなど、観衆が拡散する動きもありました。
結果的に動画を見て支持を決めた人など、ボランティア5000人以上が集まりました。日々、支持する人が増えたという印象を受けます。

JX通信社の調査で「YouTubeを投票先選択の情報源として参考にしたか」という問いに対し、石丸氏に投票した有権者の40%以上が「大いに参考にした」「ある程度参考にした」と答えていました。(調査期間:6月28日~30日)

YouTubeの登録者数も、小池氏は3660人、石丸氏は約30万人、蓮舫氏は約1万人、田母神氏は約1万4600人と、石丸氏が他の候補者と比べてかなり多いことがわかります。(7月8日午後2時時点)
この調査を行ったJX通信社の米重克洋代表取締役は、「YouTubeあるいはXを中心に情報を得ているという方々が選挙で実際に大きな影響を及ぼすようになってきている」としています。
石丸氏に投票した若者が求めること
ホラン千秋キャスター:
どのプラットフォームでどのように伝えるかも重要だと思います。10代から30代で石丸さんに投票した人は何を求めたのでしょうか。

TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
政治の刷新、若い人の声をもっと吸い上げてほしいということや、改革を求めているのではないでしょうか。
今のところ改革の目次は出ていますが、中身に踏み込んでいないようにも感じます。具体化すると既得権益の人とバッティングする可能性もあり、具体論までははっきりしなかったと言えると思います。

ハロルド・ジョージ・メイさん:
石丸さんの面白いところは、「結論から言う」という点にもあると思います。。長いプレゼンの最後に「結論はこう」ではなく、結論を先に言って「だからこうしよう」と、後から説明するというのが特徴的だったと思います。
井上キャスター:
現職はどうしても組織票が強いですが、今回の石丸さんと蓮舫さんを票数を合わせれば小池さんに勝てた可能性もあります。他の戦い方があったのか、戦略を見直すことも今後の課題になるかもしれません。
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<プロフィール>
星浩さん
TBSスペシャルコメンテーター
1955年生まれ 福島県出身
政治記者歴30年
ハロルド・ジョージ・メイさん
プロ経営者 1963年オランダ生まれ
現パナソニック、アース製薬の社外取締役など