小池氏圧勝も「今までにない選挙戦」 今後はSNSが鍵か

良原安美キャスター:
今回の東京都知事選挙の投票率は60.62%を記録するなど、関心の高い都知事選となりました。

【東京都知事選挙 開票結果】
小池百合子氏 291万8015票 ※当選
石丸伸二氏 165万8363票
蓮舫氏 128万3262票
※2024年7月7日投開票

小池氏が291万票を獲得し、再選となりました。2位は165万票を獲得した石丸氏、3位は128万票の蓮舫氏という結果でした。

2位に浮上した石丸氏ですが、無党派層の約4割を取り込むなど躍進した形となりました。

TBSスペシャルコメンテーター星浩さん:
蓮舫さんは「政権批判」のイメージが強く、共産党と連携したことで「改革」と離れたイメージを持たれたということはあると思います。

それに対して石丸さんは、東京に多いITや金融、外資などで働いている無党派層をターゲットにしてうまく取り込んだ結果だと思います。

井上貴博キャスター:
これまでの選挙は、「インターネットがどれだけ盛り上がっても投票には繋がらない」と言われていた印象です。今回、石丸さんや安野貴博さんなどが伸びたのは大きな転換点だと思います。

テレビは放送法があるので、50人以上候補者が出ると平等に扱えず、報道量が激減する傾向です。ネットで大きなうねりになって、若者、無党派層が動きました。組織や既存メディアに頼らない選挙スタイルが確立されたのは、大きな意義がある気がします。

ハロルド・ジョージ・メイさん:
政治の世界も考え方を変えないといけません。今回、小池さんが「今までにない選挙戦だった」と言っていましたが、戦い方そのものが変化していると思います。若い人がどれだけ入るかというのは、SNSの力ですよね。

日本に限った話ではなく、イギリスの選挙でも、2023年と比較して、各党がSNSでの発信を200%しています。トランプ前大統領は1日に約34件SNSで投稿していますが、SNSのパワーをわかっているということではなでしょうか。

日本の政治でもどんどん活用しないといけない時代になってきたということでしょう。