焼き肉店の倒産が過去最多ペースで進んでいることがわかりました。背景には、焼き肉業界ならではの理由があるといいます。
脂ののったハラミや塩ホルモンが人気の東京・中野区の焼肉店「塩ホルモンさとう」。炭火で焼く鮮度の良い肉が評判です。
ただ、店主は苦しんでいました。理由は円安による仕入れ価格の高騰です。
塩ホルモンさとう佐藤誠店主
「肉は輸入物が上がり幅が多くて、国産物も(円安で)飼料とか上がってる。値上がりしている」
特に上がっているのが、アメリカ産のハラミ。仕入れ値はおよそ1.3倍に。タイミングによっては価格が4倍になった部位もあるといいます。
塩ホルモンさとう佐藤誠店主
「アメリカの牛タンなんですけど、今月から上がったので(仕入れ値が)2割くらい上がった」
店は2023年に輸入肉については、1人前200円~300円の大幅な値上げをしましたが、本来はさらに値上げをしたいところ。ただ、客足に響く可能性があるので価格を維持しています。
そこで、かつてまかないで出していた部位を商品にするなどでコストを抑えています。
物価高に悲鳴を上げる焼肉店。実際に街では…
記者
「こちらのお店は6月で閉店してしまったようです」
ネット上でも閉店のしらせが相次いでいます。
焼き肉店の倒産は、2024年は6月までの上半期だけで20件と急増。過去最多のペースとなっています。なぜ焼き肉店なのか…業界ならではの“苦しさ”があるといいます。
帝国データバンク情報統括部飯島大介副係長
「(焼肉店は)コロナ禍でも強力な換気があり、そこまで罪悪感がない。店舗数が多くなりすぎて、いま顧客獲得競争が厳しくなりはじめた」
消費者が「値上げ疲れ」を感じる中、元々単価が高い焼き肉店は値上げに踏み切れず打つ手がなくなっているといいます。帝国データバンクは、今後さらに倒産が増えていくのでは話します。
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