申請却下が増えた『52年判断条件』とは
水俣病の認定基準は、1977年(昭和52年)に環境庁が出した『52年判断条件』と呼ばれるものです。当初は一つの症状でも認定されていましたが、感覚障害や視野狭窄(きょうさく)など「複数の症状」があることが条件となり、それまでより厳しくなりました。

当時の説明会では、認定を求める人たちが怒りをあらわにしました。
説明会の参加者「水俣病患者をいかに物理的に裁くか、いかに早く棄却してしまうか、見捨ててしまうかということでしかない」

専門家は、この判断条件は「申請を『棄却』する役割を果たしてきた」と指摘します。
熊本学園大学 花田昌宣シニア客員教授「国は認定基準を分かりやすくするというので『52年判断条件』という基準を作った。すると“条件を満たさないので”、という形で却下が増えていった」















