東京都知事選の重要テーマを取り上げます。今回は、現職の小池知事肝いりの政策「プロジェクションマッピング事業」です。
先週土曜日、高さ100メートルの「ゴジラ」が「都庁の壁面」に映し出されました。
「ここまで大きいのって見たことなかったので」
「おもしろかった」
2月下旬から毎日行われているこのプロジェクションマッピング。関連事業も含めると、2年間で総額およそ48億円の予算が投じられています。
現職 小池百合子氏
「私は何もないところに「無」から「有」を生むということをこれまでやってきた。これまで誰もいなかったところが人でいっぱい」
こう意義を強調する小池知事。
一方、華やかな都庁の足元では、毎週土曜日、無料の食料配布が行われています。
都内に住む22歳の男子大学生。
「缶詰、乾パン」
先週土曜日、初めて食料配布の列に並んだといいます。奨学金を借りて学費を支払い、コンビニのアルバイトなどで生活費をまかなっていますが…
都内の男子大学生
「ギリギリですね。1日に1食しか食べられないとかある」
生活保護を受けている45歳の男性は「物価高騰」の影響は深刻だと訴えます。
都内に住む男性
「食べるもの、何でも値上がりじゃないですか」
男性は都のプロジェクションマッピング事業に憤りを隠せません。
都内に住む男性
「(金の)使い方が違うのではないか。愚の骨頂的なところがあるのでは」
都は住民税の非課税世帯などには食品を支給するなどの生活支援策を講じています。ただ、その対象となる目安は単身世帯で年収100万円以下です。
先月22日にJNNが行った調査では、およそ5割が「プロジェクションマッピング事業の見直しが必要」と回答しています。
都知事選の候補者は…
前参院議員 蓮舫氏(先月27日)
「私は光と影があるのであれば、格差の影に光を当てて、影が薄くなって、その人が1人で立って歩けるようになるまで光を当てる」
蓮舫氏は「観光政策としてのプロジェクションマッピングは否定しない」としたうえで、開催期間を限定し、余った予算を福祉政策などにあてる考えを示しています。
広島県安芸高田市の前市長・石丸伸二氏や元航空幕僚長の田母神俊雄氏は…
広島・安芸高田市前市長 石丸伸二氏(先月19日)
「私は全否定します。即時中止です。なぜならば、投資になってないからです」
元航空幕僚長 田母神俊雄氏(先月19日)
「もう要らないのではないか。少子化対策に充てたらいいのでは」
都知事選には、ほかにも52人が届け出ていて、立候補者は過去最多となっています。投開票は今月7日です。
東京都知事選挙 立候補者(届け出順)
野間口翔氏、沢繁実氏、大和行男氏、木宮光喜氏、小池百合子氏
内海聡氏、石丸伸二氏、小野寺紘毅氏、新藤伸夫氏、竹本秀之氏
桜井誠氏、ドクター・中松氏、安野貴博氏、清水国明氏、AIメイヤー氏
桑原真理子氏、後藤輝樹氏、河合悠祐氏、福本繁幸氏、黒川敦彦氏
桑島康文氏、田母神俊雄氏、蓮舫氏、内藤久遠氏、内野愛里氏
石丸幸人氏、尾関亜弓氏、小松賢氏、加賀田卓志氏、福永活也氏
犬伏宏明氏、武内隆氏、遠藤信一氏、上楽宗之氏、二宮大造氏
中江友哉氏、舟橋夢人氏、山田信一氏、加藤英明氏、草尾敦氏
津村大作氏、久保田学氏、前田太一氏、南俊輔氏、福原志瑠美氏
木村嘉孝氏、三輪陽一氏、松尾芳治氏、穂刈仁氏、小林弘氏
加藤健一郎氏、ひまそらあかね氏、向後真徳氏、牛窪信雄氏、古田真氏
相川絹二郎氏
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