山梨県立日川高校の吹奏楽部が8月、自主演奏会を行いました。
舞台に神聖な場所が用意され、発表の機会が少なかった3年生にとって貴重な経験になりました。

野外に響くブラスバンドの音色。今月14日、日川高校吹奏楽部が演奏を行ったのは、甲府市の金櫻神社の境内です。

神社は当初、来年の春祭りでの演奏を打診しましたが、高校は是非この夏に演奏したいと相談しました。その理由は…

日川高校吹奏楽部顧問 秋山岳巨 教諭:
今年の3年生は入学前からコロナの影響を強く受けていて、様々なイベントが少ない中でここまできてしまった学年です。その生徒たちが間もなく引退を迎えるときに、何か思い出に残るイベントをしたいと。
神社は快く了承し、神楽の舞台を用意。1年生から3年生の生徒44人は、「銀河鉄道999」などのべ12曲を演奏しました。

3年生にとってはコロナ禍の高校生活。
分散登校などで全員で演奏ができないこともありました。
それでも息の合った音色を響かせ、最後の舞台となる9月の西関東吹奏楽コンクールに臨みます。

日川高校吹奏楽部3年生 小林美月さん:
こんな神聖な場所でとても緊張したんですけど、今まで色々な制限があった中で前向きな気持ちが持ててこなかったんですが、最後の大会や、イベントでは皆で心をひとつに前向きな演奏をしていきたいと思っています。

