未だに県連会長代行の世耕議員


なぜそこまでして世耕氏なのか甚だ疑問だが、実は県連内の空気は
世耕氏の役職にも現れている。6月30日の県連大会で、二階県連会長は会長を勇退し新会長には現2区選出の石田真敏衆院議員が就いたのだが県連会長代行のポジションには自民党を離党したはずの世耕氏が依然として名を連ねているのだ。

確かに5月11日、自民党の森山裕総務会長が和歌山を訪問した際、「世耕さんにおかれましては、派閥の参議院における責任者であったということが、重いということになり、離党勧告をせざるを得ませんでした。今まで参議院の幹事長として、また国務大臣としても素晴らしい実績を収めてこられました。まだ若いのですから、さらに頑張っていただきたいなと強く思っております」と世耕氏重用論を唱えてはいる。しかし、一連の和歌山県連の対応には地元自民関係者も呆れ気味だ。

(地元関係者)
「処分対象で離党しているのに整合性が全く取れない。ただでさえ和歌山は青年局のハレンチパーティで世間からの 風当たりが強いのに、何をしているんだとお叱りを受けてしまう」

世耕氏の無所属での新1区出馬や、県連での役職についてどう扱っていくのか、石田新会長の事務所宛てに質問状を送ったが、出馬について明確な回答はなく、役職については「新しい役員については新会長の下で定めることになっております」との回答が返ってきた。

世耕議員の事務所にも質問状を送ったが、期日までに回答はなかった。混迷を深める自民党和歌山県連。「和歌山県連を模範的な県連とし て全国から賞賛されるように頑張って行こう」会長を退いた二階俊博元幹事長が県連大会で語った言葉がむなしく響いている。

報道情報局東京報道部 尾藤貴裕