“介護従事者が利用者の財産を狙う”ケースが絶えない

 しかし、こうした事件は氷山の一角にすぎない。今年1月には東京都で、さらに5月には島根県で、利用者の高齢男性からクレジットカードなどを盗んだとして介護職員が逮捕されるなど、利用者の財産が狙われるケースは後を絶たないのだ。
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 厚生労働省の調査では介護職員による「経済的虐待」の被害者の数が2022年度には55人にのぼるなど近年、高い水準が続いている。
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 専門家である日本高齢者虐待防止学会理事長の池田直樹弁護士は、「高齢者の財産管理を周囲がフォローする体制が必要」と指摘する。

 (池田直樹弁護士)「体の問題なら日常、近所で見られますが、お金は見せないですから、社会の側からお年寄りに個別に情報提供をする。お年寄りを孤立させないようなこちらからの働きかけが必要かと思いますね」
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 逮捕された西影容疑者は警察の調べに対して「お金の引き出しを願いされたのでやったこと」と容疑を一部否認している。