長崎市の光源寺に伝わる心優しき「産女(うぐめ)の幽霊」像が、3年ぶりに開帳されました。


「産女の幽霊」は長崎市麹屋町の『飴屋』を舞台にした ”民話” に出てくる幽霊です。
光源寺には274年前に作られたとされる幽霊像が安置されていて、毎年8月16日に開帳されています。


光源寺 楠 直也 住職:
「ちょっと見た目、怖い顔をしてますけど、優しいお母さんの幽霊です」


人の髪の毛と、ギヤマンを使った木の幽霊像。
コロナのため3年ぶりの開帳となりました。


極楽浄土へ行くため、お墓に入れる『六文銭』で、飴を買い、死んだ後も赤ん坊を育てた母親の幽霊です。


小学生(8)と母親:
「うー…怖かった」
「怖がりですけど優しい話なので心の成長に(なれば)」


小学生(10):
「赤ちゃんのために頑張っててかっこいいなと思いました。僕は極楽に行きたいけど(六文の)半分だけ使おうかなと思いました」
小学生(8):
「優しい気持ちで頑張ろうと思った」


楠 住職:
「子供たちや、大人になった私たちも、”親の心” を改めて頂くことができればと思っております」

参拝者には、産女の幽霊にちなんだ飴が配られました。
子を思う親心を伝える長崎の民話です。