バレーボール男子日本代表は、準決勝で予選ラウンド1位のスロベニアにストレート勝ちをおさめ、大会初となる銀メダル以上を確定させた。主要国際大会としては1972年のミュンヘンオリンピック以来52年ぶりの決勝進出。「前回大会以上の成績」を目標としていた男子日本代表が銀メダルに輝いた女子に続く悲願の決勝進出を決め、解説を務めた福澤達哉さん(37)が試合を振り返り、決勝戦について語った。

土井敏之アナウンサー:日本勝ちました~。(次は)決勝です。
福澤達哉さん:いやもう、試合が始まる前に正直なところ行くだろうと思ってました。行くだろうと思ってましたけど、準決勝だからそんなに簡単な話はないなと思ってた。まさにすごい展開になりましたけども、見ました?
土井アナ:(笑)
福澤さん:見てましたけど、喋ってましたけど。ついつい言っちゃいました。2セット目のあのラリー、長いラリー。
土井アナ:なんですかあれ。
福澤さん:もうあそこまで続いたのを本当に見たことないですけど、あそこから勝ち切る、これが日本の“This isジャパン”ですよ。
土井アナ:もう一度、あそこのプレーをちょっと見てほしいですね。
福澤さん:本当に見てほしいっす。もうずっとリピートで私は見たいぐらいです。
土井アナ:あそこだけで何でこんなにボールが繋がるのかを、ハイライトでやりたいぐらいですよね。

福澤さん:解説したら結構、長尺になると思うんですけど。
土井アナ:なぜここで繋がるのかって言ったら30分番組になるんじゃないですか。
福澤さん:しかもあれがただの1セットの途中とかじゃないですよね。もう20点越えて、かつリードされてる場面。あのプレーが全員で取りに、そしてまた最後、石川(祐希)選手が綺麗に決めましたからね。あそこでもう一気に。あそこを多分、スロベニアが取り切っていれば、やっぱりレギュラーの1位で通過してきてますから日本に対していけるぞ。もうスイッチが入る瞬間だったと思うんですよ。ただ、あれが取れなかったらどうすればいいんだって感じになってたと思うので。
土井アナ:それで第2セットを日本が結局、取り切って。
福澤さん:3セット目を安心して見てましたけど、ただやっぱりそこで終わらないのがスロベニア。
土井アナ:スロベニアと戦うと日本は競るんですね。
福澤さん:やっぱり似たようなタイプでお互いにラリーを続けて続けて、最後決めきる。その中で解説した時に言いましたけど、T.シュテルン選手。この安定したオポジットがいるっていうところでそこに点を繋いで取っていくというスタイルが彼らも確立していたのでちょっと気を抜くと、ああいった展開になるわけです。インタビューで石川選手が反省してましたけど、やっぱりその気を抜いたところに押し切られてしまった、と。ただ本当であれば、未知の領域の決勝に行けた「よっしゃー」てなるところ、私もついつい「やりましたー!」っていうテンションいきましたけど…はい(苦笑い)
土井アナ:冷静に反省が先に来てましたね。
福澤さん:反省が先に。見てるところが違うなと改めて感じたわけですけども、そういったキャプテンがいるからこそ、決勝、期待できる。フランスですから。
土井アナ:フランスです。