10秒で“脳梗塞の発症リスク”がわかる?「ベジメータ」とは

日本人はがんだけではなく、「三大疾病」といって、がんに加えて、心疾患や脳血管疾患などもありますが、今、指1本で簡単に検査ができる測定器が話題になっています。

「ベジメータ」という測定器で、中指を10秒置くだけで、野菜の摂取状況がわかる装置なんです。

トマトやかぼちゃなど、緑黄色野菜に多く含まれる「カロテノイド」の成分を指の皮膚から測定します。

この機械で“野菜不足”と判定された人ほど、「心筋梗塞」と「脳梗塞」の発症リスクが高いことが明らかになったのです。

聖隷浜松病院 アイセンター長 尾花明 医師
「カロテノイドが脳梗塞・心筋梗塞予防に重要ですよという事は、今までの研究からわかっていました。カロテノイドの値を知ることが、今まで採血しかなかった。それを皮膚で簡単にわかることになったので、脳梗塞・心筋梗塞を将来起こす予想リスクと、皮膚カロテノイドの関係が判明した

尾花医師らの研究チームは、人間ドックを受ける1130人に「ベジメータ」で測定してもらいました。

227以下の「野菜が不足しているグループ」と、495以上の「野菜が十分なグループ」を比較。

すると、「野菜が不足しているグループ」は「野菜が十分なグループ」よりも、10年以内に脳梗塞や心筋梗塞になるリスクが4倍になることがわかったのです。

「ベジメータ」は、薬局やスーパーなどに設置されており、今後も順次、増やしていく予定とのこと。

尾花医師は、定期的に測って“野菜不足”を解消してほしいといいます。

聖隷浜松病院 アイセンター長 尾花明 医師
「最近(数値)低いな、もうちょっと野菜(摂取)がんばろうかなと、なればいいなと」

今村翔吾さん「将来的には一家に1台『ベジメータ』欲しい」

日比麻音子キャスター:
日常的にチェックをするという第一歩からですね。

歴史・時代小説家 今村翔吾さん:
(日常的にチェックをすれば)意識も変わってくるわけですから、将来的に測定器(ベジメータ)は一家に1台欲しいです。子どもが学校に行く前に、親が「測定したか?」と聞くことが当たり前になってもいいかもしれません。

日比キャスター:
がんを知ることが予防やより良い治療にも繋がっていくのかもしれないと感じました。