しかし、今回の事件ではこの手続きが機能することはなかった。

▽沖縄国際大学・前泊博盛教授
「誘拐事件が、そしてレイプ事件が起こっているにも関わらず、そのことを国民県民が知らされていない、再発するかもしれない状態にも関わらず、放置されてしまうというそんな状況があるんです」


前泊教授は、去年12月の事件が県側に正しく伝わっていれば、様々な再発防止策が取られていたはずだと指摘する。

「緊張関係にある時はしっかりと抑止力が働いて犯罪についても件数が減るんですよね」「日米両政府がしっかりと隊員教育、あるいは隊員に対する警鐘を鳴らしている場合には、犯罪はかなりの数抑止されていきます。そういう意味では、隠ぺいをしていたかのようなこの扱い、あるいは、情報が共有されていなかったこと、このことは大きな問題だと思いますね」