27日で発生から30年となった松本サリン事件。

松本市北深志の現場近くの公園に設けられた献花台には、住民らが訪れ、改めて犠牲者の冥福を祈っていました。

市内から:
「ご冥福を祈るという、祈ったところで彼らの命は戻ってこないけど、安らかにっていうことですね」

近くに住む人(90歳):
「あの日は暑くてね、それで窓をみんな開けて寝ていましたから。もうこの歳になって最後のお参りだと思ってきました」

職場の元上司が犠牲になったという女性。

事件後初めて現場に足を運び、手を合わせました。

元上司が犠牲に:
「なんというか、もやもやした感じを抱えていましたし、ようやく30年経って来れたかな。言葉にならず、ただただ手を合わせるだけでした」

悲劇が繰り返されることのないように。

30年たっても変わらない、願いと誓いです。

市内から:
「自分の目で、どういう現場だったのかなというのを見たくて来ました。やっぱり許せない事件ですよね。何年たっても苦しんでいる方もいらっしゃいますし」

近くに住む人:
「人を助けなければいけない宗教が、人を殺すなんてとんでもない話ですよね。だからただただご冥福をお祈りするしか、他にやりようがないですね」

当時、救助活動にあたった松本広域消防局は、30年の節目に合わせてテロ対策の訓練を行いました。

「おーい!ここだよ~!」

およそ60人が参加した訓練は、屋内でのイベント中に有機リン系の液体が撒かれ、複数人が体調不良で倒れたという想定で行われました。

テロなどに対応する隊と通常の救助隊などとの連携を強化するためのもので、汚染区域からの救出活動や、有毒な液体を洗い流す除染活動、救助者への救命活動などの手順を確認しました。

松本広域消防局 降幡明生(ふりはた・あきお)局長:
「サリンの経験をした職員もかなり少なくなってきているわけですので、こうした訓練を通じて、しっかりと後世に知識・技術を伝承していくことが我々の責務である」

松本広域消防局では毎年テロ対策の訓練を行っていて、今後も継続して、技術や経験を伝えていきたいとしています。