自分がときめくかではなく…遺族が必要なものを残す

 モノの整理として、終活でモノを減らすために大事な心掛け、についても聞きました。普段のモノの整理では“ときめくかどうか”などと言いますが、終活ではやはり“遺族にとって必要かどうか”で考える必要があります。

 (山中アナ)「本人は残したいけど家族は要らないというのは何が多いんですか?」
 (平井さん)「服とか着物であったりとか。本も多いですよね」

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 人間関係の整理も大事です。スマホが開かなかった場合に困るので、友人・知人の名前と連絡先を一覧にして、葬式に呼びたい人には〇をつけておく、ということも必要かもしれません。

 また、家族がいない方の場合も、伝えたい人の連絡先を身の回りのわかりやすい場所に残しておくと、役所や業者の人などが連絡してくれることもあるということです。

 (豊田真由子さん)「最近は、倒れて、本当はご親族がいるのに役所がそこにたどり着かなくて、無縁仏として処理されてしまうというのが社会問題になっているので。やっぱりいつ何時何があってもいいように、一人暮らしとか単身の方は、倒れて発見されたときに、冷蔵庫にあるとか、誰か第三者が入ってきてもわかるというのが大事だそうです」

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 最後に「自分のお葬式代くらいは残しておきたい」という方も多いそうですが、どれくらい残せばいいのでしょうか。

 「第6回 お葬式に関する全国調査(2024年)」によりますと、葬儀の平均価格は118.5万円となっています。アフターコロナで、2022年調査より約8万円増加しています。葬儀の種類別で見ると、一般葬161万円、家族葬106万円、直葬43万円です。

 終活は考えたくないことではあるのですが、万が一と思って、準備することが大事です。是非、皆さん終活について、改めて一から考えてみてください。

 (平井さん)「終活では、どうしても亡くなった後のイメージがあるんですけれども、終活の活ですよね、エンディングノートなんかを書くことによって、今までどんなことをしてきたのか、親からどんなことを言われてきたのか、みたいなことを一度考えて、これから先、自分が亡くなるまでのことを整理して、自分らしく生きるために活用してもらえればいいと思います」

(2024年6月26日放送 MBSテレビ「よんチャンTV」より)