今年4月、上山市の86歳の男性が、所有する畑で雑草などを燃やし、隣接する線路ののり面に燃え広がった火災で、警察はきょう、十分な消火方法を整えないまま火をつけたとして、失火の疑いで男性を書類送検しました。

山形地方検察庁に書類送検されたのは、上山市に住む86歳の無職の男性です。

警察によりますと、男性は、今年4月5日の午前9時30分ごろ、上山市長清水の畑で雑草や枯れ草などを燃やす際、近くに線路があり、のり面に燃え移れば安全な列車の運行に危険を生じさせるにもかかわらず、十分な消化方法を整えないまま火をつけ、JR東日本の線路の電線やそれを守るシートに燃え移らせた疑いがもたれています。

警察の調べでは、男性は1人で枯れ草などにライターで火をつけたということです。男性はホースから水をかけ、火を消そうとしたものの、ホースの長さが足りず、のり面まで水が届かなかったということです。

火は、目撃者の通報を受けた消防の放水によって、およそ1時間後に消し止められました。

隣接するのり面の雑草などおよそ570平方メートルのほか、列車の電線や、それを覆うシートを焼いたということです。

この火災で新幹線や在来線合わせて4本に遅れが出るなどしたということです。