パリ五輪の目標は「これから選手とスタッフとみんなで話し合って」

石井アナ:パリオリンピック、まさにここまで大変長い道のりだったと思います。去年のパリオリンピック予選というのは、開幕5連勝で王手をかけたところからトルコとブラジルに敗れてあと一歩届かないということになりましたけど。宮部選手にとっては、その苦しさ、思いっていうのはどんなものだったんでしょうか?

宮部選手:やっぱり、もうすぐつかめるところまで来てたものを、力が足りずに逃してしまったっていう部分はあったので。一人一人すごい考えるものっていうのがあったと思いますし、その後みんなリーグに戻りましたけど、いろんなことを思いながら、考えながら、半年くらい、ここに再集合するまでプレーしてきたのかなっていうのはあるので。いろんな思いを持ってみんなが集まってきて、今年、っていうことだったので、なんだろう・・・ぐっとくるものがありましたね。

石川選手:やっぱりあの舞台(五輪予選)で切符を取れなかった悔しさというのはすごくありましたし、そこからそれぞれが、自分のチームでやっていく中で、自分もそのときよりも「強くなりたい」「上手くなりたい」っていう気持ちを忘れずに、「絶対今年、しっかり取り切ろう」というふうに思いながら、練習を取り組んでいました。

石井アナ:小島選手、眞鍋さんから言われた言葉だったりとか、予選が終わってから切符をつかみ取るまでの間でお話されたことはあるんですか。

小島選手:私自身、すごくコミュニケーションを大事にしていて。去年切符が取れなかったところから、ワンチームでやっていくためにすごくコミュニケーションが大事だっていう話をずっと眞鍋さんはしてくださってました。

石井アナ:眞鍋監督もパリオリンピック出場という最大の目標を持って戦ってこられて、去年取れなかった切符。どんな思いで今回のネーションズリーグに挑んでいたんでしょうか。

眞鍋監督:2年半前、監督に再就任したときに、前回は東京オリンピックでしたので(開催国として)無条件で出場できたんですよね。ほとんどこのオリンピック予選を戦ったことない選手ばっかりだったので、果たしてこれどうなるのかなというところから始まったんで。本当によく頑張ってくれました。

石井アナ:古賀選手、プレッシャーというのも感じながら戦われていたわけですよね。

古賀選手:今回の大会は本当にプレッシャーというか、ポイントをこれまで以上に意識した大会だったんですけど、みんなでひとつになって、強豪国にも勝てましたし、そこは本当に成長したポイントだなと思います。

石井アナ:小島さん、また戦う目標が新たにできたと思うんですけどどんなものにこれからしていきたいと思ってらっしゃいますか。

小島選手:チームとしても個人としてももっともっと成長していきたいなっていうふうに、一番は今は思ってます。

石井アナ:宮部さんはいかがでしょうか?

宮部選手:今年からはサーブで入ったりとか、前の攻撃以外にも役割っていうのができたのかなっていうふうに思っていて。どういう場面で自分を必要にされているのかっていうのは自分でちゃんとわかって、その場面場面で求められている仕事をできるようにっていうふうに。しっかり準備していきたいと思っています。

石井アナ:古賀選手と石川選手は東京オリンピックも経験されて、そしてその中で悔しい思いっていうのもあったと思うんですけども。石川選手、どんな思いで今度のパリには、挑んでいきたいと思ってらっしゃいますか。

石川選手:やっぱり東京オリンピックでは予選突破できなくて悔しい思いっていうのはすごいしたので、またパリで試合ができるチャンスをもらえて、その悔しさを晴らすっていうのも一つですし、自分が今まで東京オリンピックを終えてから成長したっていうところをプレーで表していければいいなと思います。

石井アナ:お兄様の石川祐希選手も(男子日本代表として)出場。2大会連続で兄弟で出場するということに関してはいかがでしょうか?

石川選手:正直兄弟としてというよりも、それぞれ役割だったりも違うので、あまり話すことはないんですけど・・・なんかもう、それぞれです。

石井アナ:それぞれの戦いと。監督どうでしょうか?

眞鍋監督:同じポジションなんですよ。だからね、お兄さんにどんどん聞いた方がいいと思うんですよね。全く話さないって言うんですよ。どうしてでしょうね。笑

石川選手:いや何かあれば聞いたりはします。笑

石井アナ:相談はするときはる、ということです。

眞鍋監督:わかりました。笑

石井アナ:そして古賀選手は西田選手とね、ご夫婦でオリンピックを目指すっていうところが一つの大きな目標としておっしゃってましたけど、それが実際に達成できて、(西田選手と)お話をされたんですか。

古賀選手:決まってからは、「本当よかったね」っていうことを言ってもらった。注目は向こうの方がされてますけど、女子バレーも負けてないぞっていうところを見せていきたいなと思います。

眞鍋監督:でも珍しいですよね。夫婦と兄弟が。すごいですね。

石井アナ:もう十分女子も注目度は高いですからね。最後にですね、古賀選手にパリオリンピックに向けての意気込み伺いたいと思います。

古賀選手:この大会で成長した部分もたくさんありましたし、改善点も多々あるのでそこをしっかりチームみんなで整理してクオリティの高いプレーをパリで見せられるようにまた全員で戦っていきたいなと思います。

石井アナ:監督、このパリオリンピックで目指す目標というのは。

眞鍋監督:目標はこれから選手とスタッフとみんなで話し合って、どこを目指すのか。2年半前に東京オリンピックが終わったばっかりなんで、前回は10位じゃないですか。ワンステップならベスト8、ツーステップならベスト4、メダルといったらスリーステップですからね。この2年半でいけるのかどうか、そこは選手といろいろ。

石井アナ:まだまだ皆さんネーションズリーグもファイナルラウンド続きますしお体に気をつけて頑張っていただければと思います。ありがとうございました。